相撲で座布団を投げる意味!意外すぎる由来は?
「座布団が舞っています~~~!」
テレビを付けると、物凄い勢いで
座布団が投げられている光景を、たまに見かけますよねっ!
あれって、なんで投げられているんでしょうか?
勝った力士に対する賞賛なのか、
負けた力士に対するブーイングなのか、よくわからないですよね(^_^;)
しかし、この動画のように
投げている人は、めちゃくちゃ気持ち良さそう!
もはや、座布団がブーメラン状態(笑)
そこで、とっても気になったので、調べると
座布団を投げる意味や、意外な由来もあったんですっ!
さっそく、一緒に見ていきましょう♪
相撲で座布団を投げる意味は?
相撲で座布団を投げる時は、ズバリ・・・
大番狂わせが起きた時!
つまり、横綱が格下の力士に負けた時に
観客が、土俵に向かって、投げ入れているんですね。
これは、通称「座布団の舞」と呼ばれています!
上の動画では、横綱である朝青龍が負けたから
座布団が、投げ入れられたんですね~!
座布団が飛び交っていて、もうお祭り状態ですが、
この座布団が投げ入れられる意味は、
・勝った格下力士への賞賛
・負けた横綱に対するブーイング
この両方があります!
どっちかって言うと、勝った力士への賞賛の方が強いですが
横綱が連敗した時などは
「だらしがないぞ!しっかりしろ!」
という激励の意味も込めて、横綱のファンが投げ入れるんですよ~!
まぁ、相撲はチケット代も高いので、
ファンであれば、その気持ちもすごくわかります(^_^;)
ですが、元々座布団を投げる意味は、ブーイングという意味はなかったんです。
次に、その座布団を投げる由来を、ご紹介しますね~!
座布団投げの由来
座布団投げの由来は、明治時代まで遡ります!
明治時代には、力士への賞賛の意味を込めて
ファンの人が着ていた羽織や、被っていた帽子を、土俵に投げていました。
羽織や帽子には、ファンの人の屋号が書かれていて、
その屋号を基に、取組後に力士や呼び出しが拾って、ファンの所へ返しに行きます。
その羽織や帽子を返す時に、ファンの人から
「よくやった!良い試合を見せてくれてありがとう!」
という思いを込めたご祝儀と、交換していたんですよ~!
したがって、ブーイングの意味はなく
力士への賞賛の意味で、投げ入れていたんですね。
これを「祝儀を投げる」の意味で、「投げ花」と呼ばれていたのですが
両国国技館の完成と共に、禁止され、
その代わりとして、座布団投げに変わったと言われています。
ご祝儀の代わりで懸賞金!?
この「ご祝儀と交換する」というシステムの代わりとなったのが、懸賞金!
取り組み前に、広告の旗を持っている人が
土俵上を、クルクル回っていますよね♪
あれは、全て企業から出された懸賞金なんですよ。
ちなみに、あの旗一本の懸賞金の値段は、1本6万円!
その内訳は、以下のようになっています。
これが、50本以上ある時もありますから
1試合の取り組みだけでも、相当な額のお金が動いていますよね。
なんと、元ビートルズのポールマッカートニーも
来日した際に、懸賞金を出していたんですよ~~!
やっぱり、外国人にとっては、「日本のスポーツ=相撲」と思うのかもしれませんね^^
こんな深い歴史がある「座布団投げ」ですが
座布団が頭などに当たると危ないため、現在は、禁止の方向に進んでいます。
座布団投げは禁止!?
あの座布団は、ブーメランのように、軽々しく投げていますが
実は、1枚1キロぐらい重さがあり、とっても重いんです。
1キロの座布団が、勢いよく頭にぶつかってきたら、頭がもげちゃいますっ!
ちなみに、相撲好きであった昭和天皇が、両国国技館を訪れた際に
最前列で見たかったのにも関わらず
座布団が危ないので、断念した、というエピソードも(^_^;)
現在は、相撲を見に行くと、
「危険ですから、座布団は投げないでください!」
という放送が流され、名目上は禁止されていますが、
まだまだ、相撲の伝統である座布団投げは、健在です。
これに対して、相撲協会は
座布団の重さを徐々に重くする、などの対策も始めています・・・。
九州場所では座布団が飛ばない!?
その対策の一環として、九州場所だけは
4人分の座布団をつなげて、座布団を投げられないようにしてあります。
そのため、九州場所で大番狂わせが起きても、座布団は飛ばないんですよ~!
相撲の花のような存在だった座布団投げがないのは、少し寂しいですが
時代の流れからして、仕方ないのかも。
最後に
座布団投げには、賛否両論ありますが
私は、大番狂わせがあった時は、座布団投げが見たいな~と思います^^
そのためには、ファンのマナーも大切!
マナーを忘れずに、日本の国技である相撲を、いつまでも楽しみたいですね♪
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